要点
落ち着いて始めるために
- 固定の時刻はカレンダーに、柔軟に実行できる繰り返しはタスクリストに、一連のステップはルーティンに置きます。
- 目に見えるきっかけは、ちょうどよいときに自然と思い出せると期待するより、頼りになります。
- それぞれの繰り返しに、最低限成り立つ版と、頻度や引っかかる点を調整する見直しの時点を用意します。
01
まず、どのような繰り返しかを決める
すべての繰り返しを同じように扱うと、仕組みが分かりにくくなりがちです。大切なのは頻度だけでなく、時間、結果、順序のどれが決まっているかです。
固定の時間にはカレンダー
診察、迎え、ほかの人と参加する講座などには、外から決まる時刻があります。準備、移動、余裕時間もカレンダーに入れ、同じ意味の独立したタスクを別に管理しないようにしましょう。
柔軟に実行できる行動にはタスク
月初の請求や週のうちに行う植物の世話は、結果が必要でも、必ずしも時刻は決まっていません。繰り返すタスクに、頻度、期限、次のステップを設定しましょう。
一連のステップにはルーティン
複数の行動が似た順序で繰り返すなら、ルーティンが適しています。バッグを確認し、書類を入れ、水を用意して出発する、などです。フローをまとめておけば、毎回組み立て直す必要がありません。
参考資料は資料として残す
チェックリスト、手順書、口座番号そのものは、独立したタスクではありません。予定、タスク、ルーティンに資料をつなげ、毎日注意を向けなくても、必要なときに使えるようにしましょう。
02
繰り返すタスクを始められる形にする
頻度を決めるだけでは、行動は始まりません。分かりやすい状況、小さな始まり、完了とする区切りが必要です。
きっかけを決める
朝食後、列の最後の錠剤を飲んだとき、月の最初の出勤日、冷蔵庫のリマインダーが目に入ったときなど、出来事にタスクをつなげます。任意の時刻より、出来事のほうが安定する場合があります。
目に見える最初のステップを書く
「精算」を「銀行アプリを開き、印を付けた3件の取引を確認する」に変えます。あらためて計画を立てなくても実行できる書き方にしましょう。
完了の定義を決める
「家事」には終わりがありません。「浴室の台が片付き、タオルを交換した」には区切りがあります。小さな定義を決めることで、実行中にタスクが際限なく大きくなるのを防げます。
最低限成り立つ版を準備する
余力が少ないときは、薬を補充するだけ、キッチンのごみだけ、次の請求の支払いを承認するだけなど、小さな版でもかまいません。含めない内容は、意識的に次の機会へ残します。
03
仕組み全体を作り直さず、繰り返しの間隔を確認する
繰り返しは、次にいつ必要になるかについての想定です。何度か実行して観察し、実際につまずいている部分だけを調整しましょう。
早すぎるリマインダーを移す
通知を毎回消してしまうなら、実際の行動より早すぎるのかもしれません。場所、必要なもの、時間がそろうタイミングに近づけましょう。
大きすぎる繰り返しを分ける
毎週のタスクがいつも残るなら、準備と実行を分けるか、範囲を小さくします。大きすぎるタスクは、通知を増やすだけでは解決しにくいものです。
例外を見えないままにせず、見える形にする
休暇、体調不良、シフトの変更に合わせて、繰り返しを休止したり移したりしてかまいません。何週間も実態に合わない期限切れを表示する古い間隔より、意識的な例外のほうが管理しやすくなります。
月に1つだけ、引っかかる点を変える
忘れたこと、早すぎたこと、大きすぎたこと、場所が合わなかったことを確認します。新しい道具を導入する前に、その部分だけを変え、次の実行を観察しましょう。
具体例
例:薬が切れる前に再注文する
目に見えるきっかけに、明確な行動と小さな版をつなげる繰り返しです。
- 種類
- 柔軟に実行できる繰り返しタスク。固定の時刻は不要
- きっかけ
- 薬の最後の未使用の列を使い始めたとき
- 最初のステップ
- 医療機関のアプリを開き、処方箋の依頼を選ぶ
- 完了
- 依頼を送信し、受け取りまたは配送をカレンダーに記録する
- 小さな版
- 処方箋の依頼だけを送信し、ほかの調整は次の確認時に行う
この記事の位置づけと信頼できる基礎情報
この文章は、個人の経験と一般的な情報を組み合わせたものです。診断や治療の代わりにはなりません。医療上の基礎情報については、ドイツ連邦政府の公式健康情報のADHDと自閉スペクトラムをご覧ください。
meinsystem.appの創設者、Max Anton Schneiderが執筆。 開発の背景へ
専門的な位置づけのための出典
- NIMH:大人のADHD ↗日々のタスクを思い出すこと、整理、計画、大きな取り組みを終えることに関して起こりうる難しさの説明。
- NICEガイドライン NG87 ↗すべての人に共通する整理方法ではなく、個別の目標、日常生活のニーズ、適切な調整を重視しています。
公開・確認日 · 著者について