以前、流し台は、生活全体の早期警報のようだった。カップが2つあるだけなら、大丈夫。食器が積み上がると、調子が崩れ始めたとわかった。まず洗い物、次に洗濯、その次は開けなくなった郵便物。でも、いちばんつらいのは散らかりではなかった。その裏にある感覚だった。「こんなことさえ、できないのか」という、小さな声。
いろいろ試した。インターネットの掃除計画。アプリ。毎日1つずつタスクを入れる週間表。月曜は浴室、火曜はキッチン、というように。どれも続かなかった。怠けているからではない。私とは違う働き方の頭のために、作られた計画だったからだ。
私にはAuDHD、つまり、自閉スペクトラムとADHDの両方がある。家事では、だいたいこういうことになる。毎日、小さなタスクを始めるやる気を、出し直せない。始まりの1つ1つに力がかかる。週7日、小さな壁を7回越えることを求める計画には、失敗する機会が7回ある。最初に1日逃すと、全体が崩れる。そして計画はもう「壊れた」ので、全部やめてしまう。
変わったこと
あるとき、自分をもっとよくしようとするのをやめ、自分が取り組みやすくすることを始めた。その違いは、聞こえる以上に大きい。
毎日少しずつする代わりに、決まった時間に、まとめて家事をする。私の場合は、土曜の午前8時から12時。1つの時間枠。1つの決断。そのあとは、残りがあっても終わりだ。
私の土曜は、こんな感じだ。そのまま写す例ではなく、私がどれくらい具体的にしているかを見てもらうために。
最初のひと回り。 キッチンを片づけ、食洗機を動かす。植物に水をやる。洗濯物とごみを下へ運ぶ。必要なら現金を下ろす。週の買い物。買った物をしまう。掃除して、掃除機をかける。
次に、頻度の低いこと。 玄関まわりは2週間に1回。地下室は3か月に1回。
最後に、書類仕事。 郵便を開く。家計を確認する。
それだけだ。4時間で、週の残りを自分のために使える。
私に合う理由と、取り入れられる考え方
「4時間続けてなんて無理」と思っても、まったく構わない。私の土曜日そのものが、要点ではない。なぜ機能するかが大切だ。その考え方は、どんな住まいやペースにも取り入れられる。
朝、何をするかを決め直さない。 私には、これがいちばん大切だ。土曜8時に、考え、悩み、優先順位をつけなくていい。順番は決まっている。リストに沿うだけだ。決めることですぐ圧倒される頭には、大きな負担の軽減になる。整理と計画という重い仕事は、一度した。毎週土曜に、やり直していない。
毎回、全部しなくていい。 上のリストのとおり、毎週するものも、玄関まわりのように2週間ごとのものも、地下室のように3か月ごとのものもある。手抜きではなく、工夫だ。多くの掃除計画は、いつも全部完璧でなければならないかのようにできている。そうではない。頻度の低いことを、意図的に少なく計画すれば、負担を引き受けやすくなる。それでも地下室を放置しきることにはならない。
任意のものは、本当に任意でいい。 私の買い物には「任意」と書いてある。すでに忙しい週なら、気に病まずに省く。小さく聞こえるが、以前、恥ずかしさが始まったのは、まさにそこだった。正式に省いていいことなら、失敗ではなくなる。
仕組みは、私のためにある。逆ではない。 土曜に9つでなく3つ終えたとしても、失敗した土曜ではない。3つ終えた土曜だ。計画は、プレッシャーを減らすためにある。新しく作るためではない。自分の計画を見て、嫌な気持ちになり始めたなら、見直すべきなのは計画であって、私ではない。
自分の時間枠を作るには
私の土曜を使う必要はない。もっと小さく始め、考え方だけを取り入れていい。
- 決まった時間枠を選ぶ。 「時間があったら」ではなく、実際の予定にする。最初は1時間で十分。長くて1回きりより、短くて続けやすいほうがいい。
- 順番を一度書く。 当日は決めなくていいように。リストに沿うだけにする。
- 頻度で分ける。 毎回か、2週間ごとか、数か月ごとか。毎回に全部詰め込まない。
- 任意のものを示す。 忙しい日でも、時間枠全体が崩れないようにする。
- 時間枠が終わったら、やめる。 未完了があってもいい。来週にも、また機会がある。
最後に
長い間、もっと自制心が必要だと思っていた。本当に必要だったのは、自分の頭に逆らわず、合う仕組みだった。今、流し台は早期警報ではない。別人になったからではない。毎日ゼロから始めるのを、やめたからだ。
読んでいて「自分にも、何もかも必要以上に難しい」と思ったなら、あなたのせいではないかもしれない。あなたのために作られていない計画が、合わないだけかもしれない。合う計画を作ってみてほしい。その間、自分に優しくしてほしい。

